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日志


2月28日

「春待ち人」

空気の冷たさと乾きには しがみつく冬がいる
日差しの暖かさと眩しさには 近づく春がいる
鬩ぎあう季節の狭間
翻弄されるは 人ばかり
逆らえば辛さが増すばかり
ゆるりと待てば 穏やかに迎えてくれる
狭間でまどろむ楽しさを
体で覚える春待ち人
2007.H19.2.19.mon
2月27日

「ひかり」

頬に涙が落ちていく これはいったいなんだろう
悲しみではなく 苦しみでもない
刹那さ 歯がゆさ 痛み
そのどれともとれない思いに 涙が流れる
鏡に映る自分を見つめる
日々の生活に追われ 疲れた自分が見つめ返す
家族と過ごす日々に不満は無い 後悔もしない
今一度 自分の内側を見つめる時がきたような気がする
ただ 日常に流されるのではなく
櫂を手に 舵をとることを思い出そう
大海にも目印はある
目標を見つけよう 方向を定めよう
目指すのは光
生き方 心意気 身体状況
すべてがひかりに向うように
自分という船を家族とともに
ひかりと笑顔と目指すものへと向うように
訳のわからない思いに囚われぬように
ひかりを目指し 歩んでいこう
2007.H19.2.25.sun

「好きとは言えないラブレター」

僕が放つセンスのない駄じゃれにも
クスクスと笑ってくれる横顔に
つい 見とれてしまいそうになるけれど
沈黙すると心臓の音まで聞こえそうで
余計に つまらないことばかり言ってしまう
笑うたび 君の頬にかかるほつれ毛が
柔らかな弧を描き 僕の理性をかき乱す
「それから・・・」
と正面から僕の眼を覗き込む君の眼に 
うろたえている僕が映る
無邪気な笑顔は 君の最大の魅力で
僕にとっては究極の弱点
僕は君に触れたくて 触れてみたくて
たまらないけど
君の笑顔が曇ってしまうかも
泣き出してしまうかも
そう思ってしまい なんにも出来なくなってしまう
度胸なし根性なし器用さなしの幼いぼく
もう少し もう少し だけ 大人になりたい
キスしても 抱きしめても 泣かれても
うろたえないで 受け入れて 慰めてあげれる
君の笑顔を守れる男になりたい
耳まで赤くならずにすむように・・・。
2007.H19.2.27.tue
「好き」「愛してる」という言葉を使わずに
思いを伝えるポエムを書くのがひとつのテーマです。
2月25日

「犬は犬 猫は猫 鳥は鳥 僕は僕」

集団という輪からはみ出すと
嫉妬や妬みで押さえつけられるか 弾き飛ばされるか
それが怖くて 何も出来ず 何も言えず
集団の中に隠れている ぼく
自分の主張を大声ではっきりと述べられる者は
成績が良い者 傍若無人に振舞う者 厚顔無恥な者 
輪からはみ出ていても気にとめない者達
強くても 弱くても 出来ても 出来なくても 善でも 悪でも
自分が属する集団の中で 自分の居場所を捜している
犬は犬であるように
猫は猫であるように
鳥は鳥であるように
僕は僕でありたい
ありのままのぼくでありたい
弱くても 出来なくても 泣き虫でも
ありのままのぼくでいられる ぼくでいたい
のに・・・・
1998.作
2007.H19.2.18.sun.改

「学校」

学校ってなに?
昔は「学び舎」っていって
学ぶことが楽しかったんだろうな
今のわたしには 強制収容所
日々 強迫観念にどっぷり
こんな学校なら もういらないよ
点数で仕切られ 評価されるための勉強なら
塾でいいじゃん
集団生活や秩序や道徳を習うというなら
点数で評価しないでよ
高得点のエリートが大人になって
ばかなことばかりしているじゃない
そんな人達が造った仕組みの中で
押し付けの勉強させられて
まともな人間になれるわけないじゃん
パステルナーク シューベルト ドガ
ガウディ アルキメデス カール・セーガン
ビョルン・ボルグ 孫文 イーグルス ネルソン
教科書に出てこなくても 知りたいことは
たくさんたくさんあるよ
学校なら広い見識で学ぶ機会をあたえてほしいな
1998.H10.3.9.mon作
2007.H19.2.18.sun改
2月23日

「空に・・・」

空を見るのが好き
朝焼け 夕焼け 晴れ 曇り 雨 雪
どの空にも表情があり メッセージがある
空を見上げるのが好き
飛行機雲、太陽の笠、彩雲、地震雲?
空には不思議があるから
空には希望がある
空は共感してくれる
空は叱ってくれる
空は怒りを吸い取ってくれる
空に思いを馳せれば 運んでくれるような気がする
ぼくは空を眺め 空はぼくを見てくれる
ぼくの体は鳥のように空を飛べなくても
ぼくは空に心を放つ
世間にこの身は縛られていても
ぼくの心は空に・・・
現実逃避?そんなことしないさ
働くし 暮らしているし 恋愛も 責任も
十二分にするさ
だからって 心が空を翔ることは止められない
空が好きだから
2007.H19.2.16.fri
2月22日

「無痛症の子供達」

身体的症状のひとつに無痛症というものがあるという
この病気の原因はまだ わかっていない
痛みを知らない子供には恐怖が無い
コイン欲しさに自分で乳歯をおり
ヒーローになりたくて 2階の屋根から飛び降り
腕の骨が折れていても ボールを投げようとし
なぜ 思うように動かないのか わからない
どんなに豊かな知識も
どんなに素晴らしい映像も
無痛症の子に針に刺される痛みを
体感させることはできない
痛みを知らない者は恐れを知らない
人を傷付けることに恐怖も無い
ナイフで鉛筆を削らせたら
自分の指も削っているだろう
無痛症の子らは なりたくてなった訳ではない
彼らにも 命の危険を知らせるシグナルが
解らない恐怖があり 家族を悲しませている辛さがある
ねえ 君
心が無痛症になっていないかい
痛みを恐れて 縮こまるのではなく
傷が怖くて 逃げ出すのではなく
傷ついて 労わり 優しくなれる
それが人の強さなんだ
だから 心の痛みから 逃げるな
心の無痛症になって人を傷付けるな
痛みは命を守る シグナルだから
1999.作
2007.H19.2.18.sun.改
2月20日

「アクリル板の箱の中・・・」

誰も わたしを 傷つけては いけない
          悲しませては いけない
          汚しては いけない
アクリル板の箱の中 わたしは守られ 生かされている
誰も わたしに 触れては いけない
          叱っては いけない
          疎外にしては いけない
アクリル板の箱の中 わたしはただ 生かされている
心の隅で何かがうごめき これでいいの? と語りかける者がいる
でも その声はあまりにも小さくて微かで わたしの気持ちを動かせない
誰か わたしに 欲しいものだけ 
          優しいものだけ
          都合のいいものだけ周りに置いて
アクリル板の箱の中 わたしは お人形のように 生かされる
1999.作
2007.H19.2.18.sun.改
2月19日

「命の重さ」

今 この時代の日本の10代20代の若者達は
自らの手で鶏を生きたまま首を切り落とし 
血を抜き 羽をむしり 解体し 調理し 
食することができる者が どれだけいるだろうか
パック詰めされた肉や魚しか知らない者達に
命の尊さを言葉で語ってみても 空々しいだけである
自分の命を生かすために
死んでいくもの達の眼を見つめるがいい
最後の叫びに耳を傾けるがいい
血の匂いをかぎ 切り分ける苦しみを知れ
調理する悲しみを心に刻め
そして 食することに 感謝するがいい
そこに始めて 命の重さが存在する
自分と同じ重さの命が
1998.作
2007.H19.2.18.sun.改

「共鳴する不機嫌」

キィーキィーと 曇りガラスをこする音が頭からはなれない
些細な いきどうりが可燃性液体となり 心の隅に溜まっていく
発火の原因は指に刺さった棘のようなもの
火が点けば 取り返しのつかない 大きなものへとなっていく
ちょっとした 足踏みがイラつく心を増幅する
唾液は毒素と変わり 口の中が苦くなる 頭が痛くなる
口から出るのは 不平不満の言葉ばかり
言う者も聞く者も吐き気が治まらない
責めたてられ 追い立てられ
目に見えない壁に 押し付けられ
訳も解らない間に 選別される
楽しいわけないさ それが今の ぼく達
1998.作
2007.H19.2.18.sun.改
2月18日

「声なき声 心の奥の声を聴け」

 問題集を見ていても 心の中では
怒りがザラザラと渦を巻いている
怒りは 僕にとって一番解りやすく 表現しやすく 強い感情だ
優しさや寂しさ 空しさや悲しさを言葉に発しても 誰も耳を傾けてはくれない
恥ずかしさや照れくささで慌てふためいている
僕をぼくは見たくないし 見せたくもない
クールでタフで強くてかっこよくて容赦ない僕がほしい
銀のナイフは シャープでドライで冷たくて 弱いぼくを削ぎ落としてくれる
ゲームやビデオは 痛くも辛くも汚くもならない
虚像の中で理想の僕を見ることができる
でも でも でも でも でも でも
涙を流して 大声をあげて 机を拳で叩き
不満をぶつまけて 泣きじゃくりたい
生きている温もりを 風の匂いを
彩りの美しさを 親への甘えを
感じる心を取り戻したい そうしたい
でも でも でも でも でも でも
ぼくは僕の心がどこにあるのか わからない
わからないから 怒りが湧いてくる
ザラザラ ザラザラと怒りが湧いてくる
1998.H10.2.9.mom作
2007.H19.2.18.sun改
2月16日

「わたし」

瓶の底を覗き込むように心の奥の奥
明かりも届かぬ底の底
わたしの心の芯がある
暗闇に瞬く 小さな小さな星のように
川面で乱舞する蛍のように
なんとも頼りなげに ささやかな光を放っている
時には消え入りそうに
時にはきらきらと輝きを増し
くすんだりくもったりかげったりもしながらも
小さな小さな光を放ち続ける
今この肉体を離れることになっても
時を経て新たな肉体に宿ることが出来たならば
わたしはわたしとしてあたらしい人生を歩き出すだろう
魂は光 光はわたし わたしはわたし
わたしがわたしであるために
わたしはわたしの中にある光を見失なわないように
光を目指して歩いていこう
2007.H19.2.12.mon
2月14日

「ちいさな花」

この花を見てください
さあ、どうぞ。よく見てください
あなたの指先より ちいさなちいさな花です
こんな花 道端に咲いていても
あなたは気づきもしないでしょう
こんな花 あなたがその気になれば
あっという間につぶして引き裂き捨てて
枯らしてしまうことができるでしょう
さあ どうぞ。とても簡単なことです
ですから、今度はこの花を元に戻してください
それが無理とおしゃるなら
あなたは代わりに この花の種を創ってください 
あなたはこの花の未来を断ち切ったのですから
え 出来ない?なぜ?
あなたはとても簡単に花を壊しましたよ
あぁ バイオテクノロジー
細胞を取り出すことが出来れば 培養できますね
その施設を作るのに 何億円必要ですか?
種を構成している物質が判明しても
遺伝子情報を読み取ることが出来ても
それらを組み立てること あなたにできますか?
科学者じゃあないからできない?
この花は科学者ではありませんよ
この花 蜂や蝶の力は借りるでしょうが
自らの持つ命で種を作り出し
未来に命を紡いでいきます
このちいさな花に出来るのに
あなたは出来ないとおっしゃる
ならば この花を壊すことはお止めください
この花の未来を断つことをお止めください
この花に気づかなくていい
精一杯生きているこの花の命を断ち切らないでください
こんなにちいさな花でも 
あなたに創ることはかなわないのですから
2007.H19.2.12.mon
2月12日

「木枯らし」

木枯らし小僧がひゅぃぃと口笛吹けば
冬柏のしゃりしゃりと乾いた音に寒さが増していく
植え込みの低木の枝ですずなりの雀たちは
羽毛を膨らませ凌いでいる
淡い淡い空に描かれた筋雲は
乾いた天気が続くことを告げている
亀よりも首をすぼめ背中を丸めのろのろと
滑らぬように転ばぬように
何も疚しいことは無くとも
身を縮め冬の寒さに打ちひしがれる
2007.H19.2.10.sat
2月11日

「兆し」

高く弧を描き始めた太陽の光を受けて
つららの先の雫は弾けて煌めきを撒き
眠っている命達の目蓋を照らす
深い深い眠りの底から蠢きだした意識が
肌にあたる陽射しの温もりに春を感じ
小さく身じろぎをする
夢と現を行きつ戻りつ 浅い眠りの中で 
仲間たちが寝返りをうつ音が耳にこそばゆい
目蓋の重さは春がまだ遠いことを教えている
まだもう少し あともう少し
まどろみを楽しみながら
本当の春を迎えるために
心の中で準備を整えよう
小さな寝息をたてながら
2007.H19.2.10.sat
2月10日

「秘め恋」

 夕焼け色のほおずきを見るたびに
 胸の奥底をかきむしる あなたへの想い
 ここから先へは進めない これより後へは戻れない
 実ることのない 恋だから
 
 同じ想いでいることは 眼を見るだけでわかるのに
 笑顔を交わすそれだけで 愛の深さが量れるのに
 ここから先は言葉にしない これより後は口には出さない
 胸の奥に閉じ込める 誰にも言えない恋だから
 
 気持ちはあれども伝えずに 想いはあれども触れ合わずに
 笑顔で交わす「さようなら」
 ここから先は思い出を これから後は面影を
 揺るぎの想いとともに 奥底に閉じ込める 
 変わることない 恋だから 
2月9日

「冬」

今日を名残惜しむ退紅(あらそめ)色の空が
山の稜線を際立たせる
光は静かに幕を下ろし、宵の明星は花道を飾る
闇は静々と空を 群青から紺青へ染め始めていく
きりきりと温もりを奪い去る冷気は
銀粉となり紺色の空を飾る
透き通る褐紺(かちこん)は深みを増し
星座が刻む時間だけがゆるゆると動いていく
水も空気も小鳥の寝息も人の営みさえも
凍りつかせる冷気が濃藍となり
すべての気配を消し包み込む
それもつかの間
東の空に浅緋の矢が放たれた
闇は静々を天幕を開いていく
昇りくる猩々緋には敵わぬことと
凍りついた気配だけを残し
空を空へと返してゆく
 
2月8日

「ただひとりの君」

雪解(と)け 顔出すふきのとう  土の匂いが立ち上る
雲雀さえずる麦畑  春の日差しに 君 光る
 
トンビが輪を描く青い空  はるか彼方に光る雲
若葉きらめく木の下で  君の笑顔がこぼれてる
 
すすきも空も 茜色  一番星を眺めては
烏と帰る 帰り道  君と歌う 赤とんぼ
 
鼻先 凍る 寒い朝  君の声で 温(ぬく)くなる
好きだと言えず 足踏みすれば  君は僕をおいて 駆けていく
 
思い返せば たどり着く  心の中の宝箱
君の笑顔が詰まってる  君への思いが詰まってる
この道の先に君がいる  この道づれに君がいる
愛を探せば 君がいる  好きだと伝えたい君がいる
2月5日

「雪の日」

天使のため息のような雪が 大地に降りつもる
はらはら ひらひら ふわふわ
天使の涙が凍りつき 砕けては散り積もる
きらきら さらさら しんしん・・・と
さやとも動かぬ冷え切った空気に微かな香りを含み
こそりとも音を立てずにすべての気配を吸い取り
はらはら ひらひら ふわふわ
きらきら さらさら しんしんと
雪が降る
木々も草も体も凍りつくす寒さなのに
手も足も耳も痺れるほどの寒さなのに
心の中の暖かさと温もりが大きくなるのは
なぜだろう
雪に愛しさを感じるのはなぜだろう
雪の日